感動的なお葬式
お葬式に参列しました。
友人は、故郷から離れ東京で暮らしています。
その彼女から
「昨晩急に母が亡くなりました。
今新幹線で岡崎に向かっています。
また連絡します。」
とメールが来ました。
私は、書いてあることがにわかには信じられませんでした。
だって、夏にはお元気そうなお母様にお会いしたのですから。
返信すると
「ほんとうに急なことでびっくりしています・・・」
と、彼女も信じられない様子でした。
お通夜に駆けつけました。
お母様は、心臓が原因で?
家族の気づかぬうちにお亡くなりになったようです。
私達の顔を見て、彼女は泣き崩れ
私は彼女を抱きかかえ言いました。
「たくさん泣いてね。我慢しないで。」
母を亡くした彼女の気持ちは、痛いほど分かります。
私も15年前に母を亡くし、長い間心に空いた大きな穴に苦しめられたから。
しばらくして落ち着いた彼女は、
楽しかったお母さんの面白いエピソードを話してくれました。
もう、泣き笑いです。
彼女のお母さんは、おっとりとしてユーモアのある
とても美しい女性でした。
10歳以上離れた旦那様に嫁いで、
3男1女を立派に育てました。
そして83歳の現在は
趣味の絵と孫のお世話を楽しみに生き生きと暮らしていたそうです。
そして、家族の誰にも迷惑をかけず
あっという間に、旅立たれてしまいました。
旦那様も約10年に83歳でお亡くなりになったそうです。
「父が、もうそろそろこっちへ来なさい と連れて行ったんでしょうかね」
とお兄様がおっしゃっていました。
会場では、秋川雅史さんの「千の風になって」が流れていました。
お母様はとてもその歌がお好きで
最近では大好きなヨン様に代わって、アキ様ファンになっていたようです。
この歌を初めて聴いたとき
その歌詞が、まさにその通りだと思いました。
大切な人は、姿かたちがなくなったとたんに
自分のまわりの全てになるのです。
風に、光に、空気に・・・
いつもそこにその人の存在を感じることができます。
生きている時は、なかなか感じられなかったのにね。
彼女のお母さんは、それをも残された人々に
歌というメッセージに託して伝えていったんですね・・・
お棺の中には、アキ様の写真集は無かったとのことで
ヨン様の写真集が置かれていました。
せっかく旦那様が天国から呼んでいるのに
あらあらいいのかしらね~
と、ちょっぴりお茶目で可愛いお母様の一面も垣間見られました。
「今日はありがとうございました」
とご家族に言って頂きましたが、私は
「こちらこそありがとうございました」
と言ってしまいました。
不謹慎かもしれませんが、お葬式に参列して
とても感動したからです。
そのお母様の、女性としての生き様の美しさを
お葬式の1時間の間に
私は教えられたのです。
こんなにステキな人生と最期を送りたい・・・
そう誰もが思ったお葬式でした。
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